いざ自社のECサイト運営担当者になったら、何をしたらいいでしょうか?
これからサイト運営を任された方のために、EC事業の基本についてお伝えします。
業務内容について知っておきたい情報を頭に入れつつ、自社サイトをしっかりと管理していきましょう。
ECサイトとは
そもそもECサイトという名前は、「Eコマース(Electronic Commerce)」が由来になっています。
Eコマースとは、電子商取引のことです。つまり、インターネットを利用して商品の売買をするためのサイトが、ECサイトということです。商品の購入から決済まで、ショッピングにおけるすべての過程が、インターネット上で完結しています。
サイトの種類について
そんなECサイトは、出店方法によって主に2つの種類に分けられます。
1つは独立した自社サイトを持ち、独自に出店するものです。こちらの場合、サイトのデザイン・決済方法・発送方法など運用にまつわるすべてを自由に選べます。ただし、これらの仕組みをすべて自力で立ち上げなければならないため、自由度が高い反面手間がかかります。
もう1つは、大型のショッピングモールの中に出店するものです。Amazonや楽天を始めとした知名度の高いモールに出店できるというメリットがあります。また、モールのシステムを利用して運用できるので利便性が高いのも魅力です。その一方で、前者よりも自由度が低くオリジナリティを出しにくいのが難点でしょう。
ECサイトのトレンド
Eコマースはこれから成長していく業界と考えられていますが、そのトレンドは年々変化を遂げています。
まず、押さえておきたいのはスマートフォンからの利用者が増加しつつあるということです。PC用サイトだけでなくスマートフォン用サイトを用意しなければ、この先ユーザーのニーズに応えるのが難しくなってくるでしょう。
また、SNSを利用するユーザーの割合が増えつつあるのも、押さえておくべきポイントです。Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSや、LINEを始めとしたコミュニケーションツールをいかに活用できるかが、集客のカギとなります。こういった流れは今後も変化を続けていくことが予想され、いかにトレンドを読んで動けるかがサイトの成功にかかわってくるでしょう。
運営の主な業務とは?
ECサイトを運用するために必要な基本業務には、どのようなものがあるのかご紹介します。
商品管理
商品管理とは、サイトで取り扱う商品を管理することです。
商品管理の中には、商品の仕入れから保管までの業務が含まれます。商品の仕入れでは、売れ行きを見ながら必要な量を発注します。この時、不必要な量の発注をしてしまうと在庫の維持コストがかさみ、逆に発注が少なすぎると在庫が不足して販売のチャンスを逃してしまうおそれがあります。売れ行きの情報を適切に活用しながら、商品管理をしていく業務です。
サイト管理
サイト管理では、新商品の情報を追加したり、販売終了した商品の情報を削除したり、サイトのメンテナンスを行います。
サイトの使い勝手や商品写真の品質は、売上を左右する要素のひとつです。サイトの情報をこまめに更新し、常に最新の情報を提供しましょう。また、ユーザーが安心してショッピングを楽しめるように、サイトのセキュリティ対策を万全にしておくのも重要なポイントです。
サポート業務
サポート業務とは、ユーザーからの問い合わせに対応することです。
電話やメールによって届いた問い合わせやクレームに、すみやかに対応しましょう。実店舗と違って人の顔の見えないECサイトでは、ユーザーに誠実な印象を与えられるかどうかが、このサポート業務にかかっています。サポート業務は電話応対を外部委託したり、自動送信のフォローメールを利用したり、効率化も可能です。
口コミが広がりやすいインターネット上だからこそ、いざという時の対応でサイトの評判に大きな影響があるのを意識し、サポート業務に力を入れましょう。
売上管理
売上管理とは、サイトの売上データを管理することです。
ユーザーからの入金がなされたかどうか、確実に確認していきます。現在では、銀行振込またはクレジットカード決済のデータをオンライン上で参照できるようになっています。着実に業務をこなして、手違いのないようにしましょう。
マーケティング
サイトのマーケティングをすることです。
売上アップをはかるためには、より多くのユーザーに自社サイトの存在を知ってもらうことと、現在のユーザーの傾向を分析して、より客単価を高めることが必要となります。
そのためには、広告を出して知名度を高めたり、サイトのSEO対策をしたり、顧客データに基づいてDMを送付したりといったサイトのマーケティングに取り組みましょう。売上管理は、今後サイトの運用を長らく継続するために、不可欠な業務のひとつです。
まとめ
今回は、ECサイトを運営するための情報をご紹介しました。これらは、サイトの業務担当者が必ず知っておくべき、基本的な情報です。
日々の業務をこなしながら、ユーザーに選ばれるサイトづくりのためのさまざまな戦略を考えていきましょう。