ECサイトの宣伝は、マス広告ではなくWebによって行うのが自然な考え方です。
しかし、マス広告以上に効果的な方法とそうでない方法の差が大きいのがWeb広告。その運用には慎重さが求められます。
こちらではECサイトの運営者として考えるべきWeb広告の展開についてお話しします。
様々なWeb広告
マス広告には新聞、ラジオ、雑誌、テレビといった媒体が存在します。
Web広告は「インターネット上で展開される広告」の総称であり、実際にはマス広告のように様々な種類があります。代表的なWeb広告の種類を以下にご紹介しましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンを使用した際、検索ワードに応じて表示される広告のことです。
検索結果ページの上部、もしくは左部に表示されます。表示の順序は、広告枠の入札価格や宣伝の品質によって決まるのが一般的です。多くのユーザーの目にとまるため、高い費用対効果が期待できます。
ディスプレイ広告
検索結果のページに表示されるリスティング広告に対して、ポータルサイトやブログサイト内に画像やテキストのリンクとして表示されるものを、ディスプレイ広告と呼びます。
近年ではスマートフォンアプリの下部に表示される広告も、ディスプレイ広告として分類されています。
リマーケティング広告
リマーケティング広告は、運営しているサイトに訪れたユーザーをバナーで追い続ける広告です。
提携サイトに画像リンクやテキストのリンクが表示されることから、ディスプレイ広告の一種としても考えられています。
ユーザーを追い続けることで「二度目の来訪」を期待するため、「執念のマーケティング」とも考えられています。
アフィリエイト広告
アフィリエイターと呼ばれる人々にサイトの宣伝を依頼する方法が、アフィリエイト広告です。
通常は、ASPというアフィリエイターを管理している業者と契約を交わすことになります。アフィリエイターが執筆した宣伝は、法人媒体や個人媒体、ポイントサイト等に掲載され、サイトの集客として還元されます。
ECサイトに向いている広告展開は?
上述した以外にもWeb広告の種類は数多く存在します。
ECサイトと多くのユーザーによるアテンションを惹きつけたいと考えたとき、最も適している広告は何なのでしょうか?
ECサイトに最適な広告は目的やシチュエーションによって異なります。もちろん、多くのユーザーに知ってもらいだけであれば、単純に規模の大きい方法をとればいいだけですが、費用対効果を鑑みると短絡的なチョイスは得策ではありません。ECサイトの広告は展開している商品の種類、トレンド、アピールしていきたい客層といった要素を検討して決める必要があります。目的と方法が噛み合っていなければ、コストがかかるだけになってしまうので注意してください。
目的別解説
以下ではいくつかの目的に合わせた広告展開の例をご紹介します。ECサイトを運営している方は、参考にしてください。
商品・サービスに関心を持ってもらいたい
新規のユーザーを増やしたい場合は、ディスプレイ広告が効果的です。
画像やテキストによって印象を残せれば、販売商品への関心が薄いユーザーのアテンションも惹きつけられます。「この広告面白いな」と思わせられれば、効果ありと言えるでしょう。
少額の予算で潜在顧客を惹きつけたい
リスティング広告は比較的少額で展開できますが、ユーザーが自分のニーズを自覚している場合は確かな宣伝効果が期待できます。
客層が限られている商品やサービスの場合、競合他社にユーザーが流入するのをいかに防ぐかが重要です。ニッチな事業を運営しているサイトであれば、リスティング広告が生きてくるでしょう。一方、ユーザーが関連するワードを検索しなければ広告は表示されないため、新規ユーザーの獲得は期待できません。
離脱が多い状況を改善したい
一度ECサイトを来訪したにも関わらず、決済せずにサイトを離れてしまうことを「離脱」と呼びます。
サイト運営者にとっては、可能な限り避けたい事態のひとつです。一度は商品やサイトに興味を持ってくれたのですから、リマーケティングの広告展開で繰り返しアピールしていれば、再度来訪してくれるかもしれません。ユーザーの離脱が目立っている場合は、リマーケティング広告を採用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
Web広告はマス広告に比べて自由度が高く、条件が揃えば爆発的な宣伝効果が期待できます。
一方で、無条件に宣伝効果を約束するわけではないということは、上述した内容でおわかりいただけたかと思います。
費用対効果を最大化するためにも、ECサイトとしての目的に応じてWeb広告をチョイスするのが肝心です。
広告にかけら予算と、今回の宣伝でターゲットにしている客層を検討し、どんな広告展開をするのか決定するようにしましょう。