これからECサイトを開業するなら、どのような流れに沿って準備を進めていけばいいのでしょうか?
自社サイトにぴったりの商材を決めて、それからドメインを取得して、晴れて開店の準備が整います。今回は、サイト開業までの流れについてご紹介します。
ECサイトで販売する商材を決める
これから運営を始めるなら、まずは販売する商材を決めましょう。
ただ単に実店舗でも販売している商材を取り扱うだけでは、オンラインショッピングならではのメリットを生かしきれません。ユーザーにとって利便性が高い買い物ができるように、考えてみましょう。
市場が大きい商材とは
オンラインショップでもっとも大きな売り上げを占めているのは、レディースアパレル・メンズアパレルだと言われています。その他にも、食品・アクセサリー・車のパーツなどが、市場の大きなカテゴリーとして知られています。
開業を成功させるために、どの程度の見込み客がいるのかは無視できない条件です。しかし、大きな市場はライバルが多いため、あえてニッチなカテゴリーを攻めるという手もあります。自分のショップの方向性に従って、市場が大きい商材を選ぶのか、それとも珍しい商材を選ぶのか、検討してみてください。
ECサイトに向いている商材とは
自社サイトに向いている商材には、一体どのようなものがあるでしょうか。ユーザーのニーズをとらえた商材選びによって、ECサイト開業を成功へと導きましょう。
定期的に消費する商材
化粧品や健康食品など、定期的に消費する商材は、ネットショップで定期購入することで買い物の手間が省けるため、ユーザーにとってもオンラインで購入するメリットがあります。
また、販売する側にとっては、定期的に購入してもらいやすい商材があることで、常連客を手に入れやすいという魅力があります。高価なアクセサリーなどと比べると、ひとつひとつの商材が売れた時に出る利益は少ないかもしれません。しかし、何度も繰り返し購入されることにより、ショップの売り上げを安定させることができます。
実店舗では手に入りにくい商材
実店舗では手に入りにくい商材は、ネットで検索して購入するユーザーが多くなります。
かゆいところに手が届くような商材を取りそろえておけば、初めて利用するユーザーからも注文が入りやすいでしょう。たとえば、実店舗ではなかなか見つからない色違いの商品は、こだわりの強いユーザーにとっては欠かせないものです。それから、実店舗で売られているものよりもより本格的な商品は、マニアックな趣向のユーザーに利用されやすくなります。
実店舗では売られていなかった、ここでしか見つからないものを取りそろえましょう。
実物を見なくても購入しやすい商材
オンラインショップの難点は、実店舗と異なり、実物の商品を手に取って見られない点です。
そうなると、ユーザーは写真を見て商品の品質を判断することになりますが、中には本当にこの商品が届くのかと不安になるようなものもあるでしょう。サイトではなるべく実物を見なくても購入しやすい商材を取り扱うと、購入のハードルが下がります。たとえば、健康食品や化粧品など実店舗でも包装の中身を見ずに購入する商品は、写真だけで判断してもそれほど差支えありません。
ドメインを取得する
ドメインは、自社サイトの印象にもかかわる部分です。どのようなドメインを選んだかによって、ユーザーからの信頼性が変化することがありますから、注意して取得しましょう。
ドメイン名はECサイトの顔
通常、ドメイン名を取得する際には自社サイトの名称を利用することが多いでしょう。
ユーザーはドメイン名を見て、そこがどのようなショップであるのかを判断します。したがって、ユーザーにとって覚えやすく、かつ内容が明白に分かるようなドメインを取得してください。
必要に応じて「shop」のように分かりやすい単語を入れておきましょう。また、ドメイン名はSEO対策のためにも有効です。各種検索エンジンでは、ドメイン名をローマ字で識別して検索することができます。なるべく検索されやすい単語を含めておくのもひとつの手段です。
ドメインの末尾は信頼性につながる
ドメインの末尾には、さまざまな種類があります。
「.jp」や「.com」などは、多くの人にとっても親しみがあります。こういった見慣れたドメインを使用することで、ユーザーに安心感を与えることができます。たとえば、ECサイトであれば「.com」や「.net」といったドメインを利用するといいでしょう。
「co.jp」は、法人登録されていなければ取得できないドメインです。したがって、こちらを利用することで信頼性につながると考えることもできます。ユーザーに与える印象を考慮しつつドメインを考えたいですね。
まとめ
今回は、ECサイトを開業するまでの流れについてご紹介しました。
取り扱う商材を決めることと、サイトのドメインを取得することは、自社サイトでビジネスをする上で初めにやっておくべきことです。事業を成功へ導くためにも、あらかじめじっくりと検討しておきましょう。