ECサイトの売上向上のためには、サイトに訪れる顧客の絶対数を増加させる取り組みが必要です。
同時に、現在抱えている顧客のリピート率を維持・向上することも重要となります。
リピート率の向上のためには、どのようにECサイトを運営するのが効果的なのでしょうか。
こちらでは、ECサイトのリピート率向上におけるポイントをご紹介します。不安定な売上に悩んでいるECサイト運営者の方は、是非参考にしてください。
ECサイトのリピート率を向上させる3つのポイント
ECサイトのリピート率を向上させるための取り組みは様々です。現在展開されているECサイトでは、様々な方法が戦略として打ち出されています。
以下ではその中でも基本的な方法である「サイト内コンテンツの充実」「リピート購入によるメリット提供」「アフターフォローの徹底化」についてお話しします。
1.サイト内コンテンツの充実
魅力的な商品のラインナップだけで、リピート率が向上するわけではありません。
「いい商品を取り扱っていること」はあくまで前提であり、リピート率向上のためにはプラスアルファの要素が必要です。
展開している商品の魅力を、どのように発信していくかが重要となります。
「何度でも見たくなるようなサイトづくり」は、ECサイトのファンを増やし、リピート率を向上させる上で極めて有効です。
単に商品の仕様を伝えるだけではなく、「その商品を利用してユーザーの生活がどのように変わるのか」を発信してみましょう。
商品に合わせて、有益な豆知識をブログで伝えるのも効果的です。
継続して商品を購入してもらうためには、常にサイトに訪れてくれる「ファン」を増やさなければなりません。
顧客にとって有益な情報や、見ていて楽しい記事を発信し続ければ、自然と顧客からの信頼は大きくなります。
信頼度の高まりは、リピート率の向上に直接結びつくでしょう。時間はかかりますが、中長期的には結果が出やすい取り組みです。
2.リピート購入によるメリットを提供
希少性の高い商品を展開している場合を除き、競合するサイトへと顧客が流出するリスクを考えなければなりません。
インターネットを利用すれば、同様の商品を展開しているサイトの中からよりよいサービスや低価格を提供しているものを探すのは容易です。
そうしたサイトへの顧客流出を防ぐためには、リピート購入によるメリットを提供することも大切です。
次回購入時に利用できるクーポンやポイント制といったリピート購入によるメリットの提供は、顧客の流出を防ぐための代表的な手段です。
「○○を購入するならこのサイト」といった印象を与えられれば、顧客が簡単に他のサイトへと流出することはありません。
サイト内のシステム面をリピート購入しやすい構成にするのも重要です。
同じ商品を同じ住所に発送する際、都度情報を入力しなくてもいいようにすれば、顧客に「使いやすいサイト」という印象を与えることができます。
クーポンやポイントと同様、顧客にとってそのサイトで買い物をする上での大きなメリットとなるでしょう。
3.アフターフォローの徹底化
一度商品を購入した顧客に対してアフターフォローを行うことも重要です。
購入申し込みのフォームで入力された顧客が入力したメールアドレスに、セールやキャンペーンの情報を定期的に送信しましょう。
大切なのは「アフターフォローを行うタイミング」です。商品購入手続きの直後に情報を送信しても、さほど効果はありません。
ある程度の日数が経過した後にサイトの存在を思い出し、再度訪れてもらう必要があります。
メールの送信は、顧客がサイトの存在を忘れかけているタイミングに行いましょう。
多くのECサイトを利用している顧客にとって、サイトからメールが届くことは珍しくありません。
商品の購入を促すメールばかりでは、顧客も辟易してしまいます。
「多くのメールの中から読んでもらうにはどうすればいいのか」を意識し、顧客が読みたくなるような情報提供を心がけましょう。
また、中にはECサイトからのメール送信自体を好まない顧客もいます。
そうした顧客に対してしつこくメールを送り続けるのは逆効果です。メール配信停止の手続きは、簡単に行えるようにしておいてください。
おわりに
安定した売上を保つためには、新規顧客の開拓以上にリピート率の向上に取り組むことが重要です。
時代の変遷に応じたトレンド・流行の影響を受けやすい産業では特に、「顧客の囲い込み」を意識したサイト運営が必要になるでしょう。
サイトの売上が安定しない方、今後の売上に不安感を抱いている方は、まず今回ご紹介したようなリピート率向上の基本に従い、ECサイトを作り込んでください。
その他にも、リピート率向上につながるアイデアが生まれたら、積極的に導入しましょう。
基本的な考えとなるのは、「顧客が繰り返し購入する理由となるメリットを提供すること」です。
この基本理念に従い、リピート率向上の施策を実行していきましょう。
参考URL
http://precs.jp/blog/?p=2013